「二月の勝者」では、中学受験で全員合格を目指しています。そのための取り組みは、12月の過ごし方で全ては決まります。
クラス別に、この時期までの戦略やどう取り組むのかをまとめました。
「二月の勝者」中学受験で全員合格 Rクラスの取り組みとは
12月にもなると、Rクラスの生徒も答案を埋めるようになり、時間配分にも慣れてきます。志望校のテストにも慣れてきます。
中には、ちゃんと見直しすれば、あと5点取れる子もいます。
ミスが減り、基本的な問題を確実に取れるようになると、第三志望校の合格平均点を超える子も出てきます。
目標が高すぎる間は、なかなかモチベーションが上がらないが、第三志望校から下の適正で安全校の過去問をやるようになれば、手ごたえがあるから、点を取る意思が出てきます。
どの生徒も、数か月前に比べて確実に成長しています。
恐怖心や緊張感があるからこそハイな状態になります。頭の中にアドレナリンが出る感じです。
でも、だからと言って、この熱さに飲まれてはいけない。頭を冷やして冷静になり、感情で場を動かしてはいけないのです。
この時期に必要なのは、頑張ってきたことを嫌な経験にしてはならない。やってよかったと思える経験にしなくてはならないのです。
「二月の勝者」中学受験で全員合格 Aクラスの取り組みとは
Aクラスの1月の前受けは、模試代わり、立ち位置を見極めるという意味があります。
1月の合否で、2月の作戦を練るという役割もあるので、2月の受験校に似た偏差値や出願傾向の学校の受験を促します。
これは、生徒の性格を考えた順番で計画を組みます。
性格によって、1月に合格を取ることで、プラスになる生徒もいれば、マイナスになる子もいます。
同じ合格で、自信につなげられるケースもあれば、自分がもう大丈夫と油断して、残りの日々に失速することもあります。
逆に、不合格でメンタルが強く保てなくなり、総崩れもあれば、悔しさで発奮し頑張れる生徒もいます。
自信を無くした生徒には、さらに受かりそうな学校の受験を追加します。
調子に乗った子には、受からなそうな学校の受験を追加します。
ただし、なるべくそんな追加がないように、合格と不合格を一つずつ取らせる作戦を練るようにします。
しかし、中学受験は、子供の数だけ違うので、ずっと子供を見てきた両親とタッグを組み、子供の細かな変化を見逃さず、こまめに連携して、臨機応変に柔軟に併願プランを進めます。
桜花では12月までに、しっかりと準備を進めます。
「二月の勝者」中学受験で全員合格 Ωクラスの取り組みとは
難関校志望者の1月受験は、基本、Aクラスの組み立てと考えは一緒ですが、より一層戦略的に考えなくてはなりません。
最上位クラスの1月受験は、熾烈なデスロードです。
基本は、Aクラスと同じく立ち位置の確認としての1月受験ですが、それだけでは済まない事情が、最上位クラスにはあります。
どうしても、タイトルホルダー狙いの受験になりがちです。
「二月の勝者」タイトルホルダー狙いとは
トップを目指すレベルの子は、腕試しもしたがります。
地元の東京・神奈川のトップを取る前に、華々しく他地域それぞれのトップ校というタイトルを取りたいのです。
首都圏で一足先に1月に受験が解禁する埼玉・千葉のトップ校の入試が熾烈なのは、このような事情があります。
超難関校「灘」の合格という名誉を手に入れたいがために、遠征してまで受験する生徒もいます。
そもそも、東京・神奈川のトップ校に合格できる生徒でも、埼玉・千葉で敗北を喫することはザラです。
いつも塾のトップにいる生徒たちにとって、不合格は想像以上の衝撃です。
予想以上に落ち込んでしまうのか、逆に発奮して、やる気と学力を伸ばすのか、どちらに転ぶかは、予想がつきません。
12月の時期、世の中は浮ついています。生徒の気を一ミリたりとも緩ませてはなりません。
「二月の勝者」中学受験で全員合格の取り組みまとめ
12月には、大晦日がやってきます。
「二月の勝者」では、年末年始の過ごし方の話がありました。
中学受験生は、まだ子供です。年に一度のイベントは、やはり見逃したくないのです。
今まで頑張ってきたから、ほんの二時間くらい構わないだろうと、甘く考えがちです。
Ωクラスの成績も安定している生徒が、年明けの正月特訓で、全く変わってしまったことがありました。
ピンピンに張り詰めたテンションのはずが、ぼんやりとした気配になっていました。
たったの二時間が、今まで我慢していた分、余計に、頭が別世界に持っていかれたのです。
なんともたまらない呆けた表情のままです。
私たちのお正月は、合格発表が出た時と思って、大事な12月を過ごしたいですね。