半分、青い。43話(第8週「助けたい!」)です。大切なネームが、電子レンジの中にありました。秋風が入れて、忘れていたのです。
事実を知った菱本は、秋風に文句を言います。岐阜へ、すずめを迎えに行くよう言いました。
すずめや晴たちは、いきなりやって来た秋風に恐れます。岐阜まで怒って追いかけて来たと、怖くなりました。
半分、青い。43話キャスト
楡野 鈴愛:永野 芽郁
楡野 宇太郎:滝藤 賢一
楡野 晴:松雪 泰子
楡野 草太:志水 透哉
楡野 仙吉:中村 雅俊
萩尾 律:佐藤 健
朝井 正人:中村 倫也
秋風 羽織:豊川 悦司
菱本 若菜:井川 遥
小宮 裕子:清野 菜名
藤堂 誠(ボクテ):志尊 淳
中野:河合 克夫
野方:猫田 直
語り:風吹 ジュン
半分、青い。43話ネタバレ、あらすじ
すずめは、秋風の大切なネームを、掃除の時に、ゴミかと思い捨ててしまいました。すずめは、その日のうちにクビになり、秋風ハウスからも追い出されました。
しかし、秋風が、冷凍の焼おにぎりを温めようと、電子レンジを開けたとき、中にあるネームを見つけました。秋風は、思わず、「やってまった」と、唸りました。
秋風は、あの日、降ってきたアイデアを一気に描き上げました。出来上がったネームを見て、「我ながら天才」と、満足します。
そして、電子レンジで焼いたピザを取り出し、ネームをレンジの中に、入れたのでした。
大騒ぎしたネームをレンジから取り出してみみると、たいして面白くない、ネームでした。
すずめ、突然の帰省
引用元:http://www.nhk.or.jp/hanbunaoi/
つくし食堂では、晴が、鶏肉を買いすぎていると、宇太郎に文句を言っています。そこへ、すずめが、ただいま、と言って帰ってきました。
晴も宇太郎も仙吉も、突然帰ってきたすずめに、ビックリします。宇太郎が、「すずめ、どうした」と、聞くと、「眠い、今は寝かせて」とだけ、すずめが言って、2階へと上がっていきました。
三人は、ポカンとして、すずめを眺めます。階段の途中で、すずめが引き返し、「簡単に、説明をします。失敗をして、クビになりました。以上です」と言って、部屋に行きました。
秋風、叱られる
オフィス・ティンカーベルでは、見つかった問題のネームを前に、菱本が、後ろを向いた秋風を叱っています。作業場では、スタッフ全員が、作業しながら聞いています。
「先生、みんなの背中から、聞こえてくる声がありませんか?声なき声がしませんか?ここで、非を認めなかったら、人としておしまいです」
「誰もついてきません。次回から、バックは真っ白です。誰も、背景を描いてくれません」「これ、すずめさんのカケアミです」「素晴らしい!」
と、菱本が、すずめの描いたカケアミを出しました。秋風は、振り返って、一瞬だけチラッと、カケアミを見ました。
すずめは、ネームの騒ぎで、仕上げた課題のカケアミを、秋風に見せるチャンスがなかったのです。
菱本は、今日は大事な打ち合わせがあるので一緒に行けないが、「ぜひ!お迎えに」岐阜まで行ってほしいと、秋風に言いました。
菱本のツッコミ
菱本は、今まで聞きたかったことを、秋風に質問します。「先生は、楡野鈴愛さんを五平餅のためだけに、もしくは、才能ある人のつばぎ、炭水化物要員という理由だけで、雇ったのですか?」
「すずめさんには、何らかの才能があると、思ったからではないのですか?」と、菱本が言います。秋風は、すずめが、漫画を描いていたことを忘れていました。
菱本は、そんな秋風に、「本気で言っています?」と、怒ります。秋風が、「どんな漫画だった?」と聞くと、菱本は、「マジすか!」と、よろけるほどビックリしました。
『すずめが、秋風先生に見せた漫画のタイトルは、”神様のメモ”。実際にあったことにヒントを得て、描かれています』
「それは、律と伊藤 清の高校時代の出会いから始まります。律と清が再会するのは、運命のはずだったのですが、神様が書いたメモが、風で飛んでいきました。
そのような神様の手違いで、律と清は会えないまま、終わると思われました。しかし、メモが戻ってきたので、55歳で再会するという運命に、書き換えられました」
すずめの漫画を読み返した秋風は、55歳の再会を「ホラーか」「でも、面白いな」と、言いました。
秋風は、天才にありがちな、超のつく方向音痴だ、岐阜の山奥のさらに奥までは、たどり着けない、と、言い訳しました。
菱本は、「同行させましょう。岐阜を良く知る人に」と、言いました。
秋風、現れる
引用元:http://www.nhk.or.jp/hanbunaoi/
すずめは、部屋のベッドで、横になっています。そこへ、草太が入ってきました。「草太、お姉ちゃんは、熟睡している」と、すずめが言います。
草太は、居間に降りていきました。「寝ている」と言うと、宇太郎も仙吉も「寝たふりだな」と、言いました。
そこへ、律が、やって来ます。今日、お客さんを連れてきたと、律が言います。現れたのは、秋風でした。秋風は、渋い色合いの羽織袴です。
出迎えた晴は、突然の着物姿の秋風に、驚きました。居間に案内すると、宇太郎と仙吉もビックリし、慌てて立ち上がりました。
律は、先生から大事な話があると伝え、実家に帰って行きました。秋風は、裏切り者を見るような目で律を見つめました。
一人になった秋風はぎこちなく、晴たちも緊張が高まりました。晴が、その場をつくろうように、秋風の着物を褒めます。
秋風は、「富士山より西は、和装で行くと、昔から決めています」と、言いました。
突然、仙吉が、「孫が、申し訳ない」「何をしたか分からないが、失敗したと、今朝帰って来ました」と、謝りました。
仙吉に合わせるように、宇太郎も晴も草太も、全員で手をついて頭を下げました。秋風は、もじもじして、口から言葉が、出てきません。
秋風、謝る
引用元:http://www.nhk.or.jp/hanbunaoi/
秋風が、お土産と言って、高級品の龍屋の羊羹を差し出しました。みんなは、ワケが分からず、唖然と高価な羊羹を見つめます。
秋風が、「あの、すずめさんは」と、言いました。晴が、すずめを起こしに部屋へ行きました。寝ているすずめを、ベッドから引きずり降ろします。
秋風が来ていると聞いたすずめは、「こんなとこまで、追いかけてきた」「ころされる!」と、叫びました。
すずめは、パジャマ姿で、居間に下りていきます。晴が宇太郎に耳打ちをし、宇太郎が仙吉に、仙吉が草太に耳打ちをしました。
すずめが言ったことが全員に伝わり、「この子の命だけは」と、みんな並んで、ひれ伏しました。
秋風は、「ご家族、仲がよろしく、大変けっこう」「私は、家族がいないので、犬だけが友達でした。その犬も、みんな亡くなった」
「すずめさん、無くなったネームのことだが、あなたが捨てたものは、本物のゴミでした」「私が、電子レンジの中に、ネームを入れた」
「誠に申し訳ない」「ネームは、ありました。私の勘違いでした」と、秋風は、両手をつき、頭を下げました。
半分、青い。43話ネタバレ、感想
おお、見つかりましたね。傑作のネームが。しかも、電子レンジの中で。
それを知った菱本は、凄かったですね。アシスタントが全員いる中で、秋風を責めましたね。
まあ、当然といえば当然ですが、巨匠に向かって、なかなか言えませんね。すずめだったら、言うかもしれませんが。
秋風も天才かどうかは、分かりませんが、漫画以外のことは、普通以下ですね。常識の域にまで達していない、かもしれません。
若い女の子を都会の夜に、放り出すのですから、ヒドイですね。菱本が、怒るのも仕方ないですね。
しかも、すずめが漫画を描くことも、描いた漫画のことも、すっかり忘れていましたね。
しかし、ネームがありました。すずめの非は、なかったですね。
虎屋の羊羹は、1本5000円ですが、箱詰めの羊羹で謝れても、許せるでしょうか。すずめは、東京に戻るでしょうか。
正式なアシスタントに、なれるのでしょうか。