半分、青い。33話(第6週「叫びたい!」)です。すずめは、最後の夜、晴に甘えました。久しぶりの怖い夢です。
すずめは、みんない見送られて上京します。大都会東京は、人でいっぱいです。オフィス・ティンカーベルは、見たことのない豪邸でした。着いたばかりのすずめは、初のへまをやってしまいます。
半分、青い。33話キャスト
楡野 鈴愛:永野 芽郁
楡野 宇太郎:滝藤 賢一
楡野 晴:松雪 泰子
楡野 草太:志水 透哉
楡野 仙吉:中村 雅俊
萩尾 弥一:谷原 章介
萩尾 和子:原田 知世
萩尾 律:佐藤 健
木田原 菜生: 奈緒
秋風 羽織:豊川 悦司
菱本 若菜:井川 遥
語り:風吹 ジュン
半分、青い。33話ネタバレ、あらすじ
引用元:http://www.nhk.or.jp/hanbunaoi/
怖い夢を見たと言って晴の布団にもぐり込んだすずめに、「あんたは、アホか。いい歳して」と、晴れが優しく言いました。
「しかたない、怖い夢を見た」と、すずめが言います。どんな夢と晴が聞くと、「忘れた」と、すずめが答えました。
「あれっ、お父ちゃんのイビキが聞こえなくなった。起きたか?」と、すずめが言うと、隣の布団で背中を向けて寝ている宇太郎は、慌ててイビキをかき始めました。
すずめは、晴の背中に抱き付きます。「同じ匂いだ。あの頃と」と、言うと、「あんたの手は、大きくなった。生まれたときは、もみじみたいな手だった」と、晴が、言いました。
晴は、背中にすずめの温もりを、久しぶりに感じていました。すずめが、「お母ちゃん、泣いてる」と聞くと、「泣いたら、ワニが出てきて食べられる」と、晴が答えました。
すずめが小さい頃、布団を船に見立てて、船から落ちると、ワニが出てくると、言ってたことを、晴は思い出しました。
宇太郎は、背中を向けたまま二人の会話を聞き、涙をこらえていました。
「お母ちゃん、ごめんね」と、すずめが言いました。「あんた、頑張るのよ。ワニが出てくるからね」と、晴はすずめの腕を抱きしめました。
『すずめは、お母ちゃんの背中は、昔はもっと大きかった、小さくなってしまった、と思っていました』
律、卒業アルバム
引用元:http://www.nhk.or.jp/hanbunaoi/
律は、荷造りをしています。その途中、手を休めて卒業アルバムを見ていました。そこへ、ワコさんと弥一が、様子を見に来ました。
片付いたのかな、と言う弥一に、「まだ、あと1週間あるから」と、律が言いました。
リビングで休憩する律に、「卒業アルバムは、いつまでも残るから、責任重大だ」と、弥一が言います。
昔は、卒業アルバムは、お見合い写真といわれたそうです。写真を見て、このお嬢さんと、決めることも多かったと、弥一が説明しました。
弥一が、体育祭で撮った4人のモノクロ写真を、写真館で飾りたいと、律に言いました。律は、「4人でずっと、ふくろう町にいられる気がして、嬉しいよ」と、返事しました。
「そう言えば、今日すずめちゃん、行くね」と、ワコさんが言いました。
菜生の餞別
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すずめは、家族と一緒に、東美濃バスセンターに向かっています。すると、目の前で、高速バスが、出発しました。乗り遅れたと、すずめは呆然としました。
その時、バスセンターから、すずめを呼ぶ声がします。バス乗り場で、菜生が手を振っていました。すずめが乗る東京行きのバス停は、菜生がいるところでした。
乗り損ねたと思ったバスは、大阪行きの高速バスでした。危うく反対方面に、乗り間違えるところでした。
菜生は、すずめに餞別を持ってきました。袋の中を開けると、「ふぎょぎょ。かえる」です。かえるの柄のワンピースでした。
東京は、カッコイイから自信はないが、菜生と母親とで選んだ、洋服でした。菜生は、「秋風羽織に認められるなんて、すごい。頑張ってね。応援している」と、涙を浮かべました。
すずめは泣き出し、菜生と抱きしめ合いました。晴や宇太郎たちは、涙をこらえ、微笑みながら、二人を見つめました。
すずめの別れ
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東京行きの高速バスがやって来ました。すずめは、大きな荷物を抱えてバスに乗ります。
「頑張れよ」と、宇太郎。「帰って来いよ。たまには」と、仙吉。「姉ちゃん、頑張れよ」と、草太。「体、気をつけて」と、晴。それぞれが、すずめに声をかけました。
すずめは、席に座ったとたん、涙が溢れ顔を上げられなくなりました。手で涙を拭い、外を見ます。窓の向こうには、家族や菜生が立っています。
すずめは、バスの窓を開けました。「ありがとう」と、すずめが言い、バスが動き出します。「行ってきます」と、すずめが涙声で言いました。
すずめは、バスの一番後ろの席に行きました。後ろの窓ガラスに息を吹きかけ、曇りを作ります。そこに、すずめが、指で文字を書きました。
見送る晴が、目を凝らすと、遠ざかるバスの後ろの窓に、「大好き!」と、書いてありました。
すずめ、オフィス・ティンカーベル
引用元:http://www.nhk.or.jp/hanbunaoi/
すずめは、大きな荷物を抱えて、人通りの多い東京へ降り立ちました。
『時は1990年、バブル崩壊前夜です。それでも賑わう東京です。バブルが崩壊しても、ふくろう町で18年過ごしたすずめの度肝を抜くには、十分でした』
すずめは、地図を見ながらオフィス・ティンカーベルに辿りつきました。すずめが着いた秋風の家は、見上げるほどの豪邸でした。
菱本が、「来ました、横柄餅」と言うと、「ふっふふ、ネギがカモしょって来たか」と、秋風は、意味不明のことを言いました。
すずめは、仕事場に通されます。仕事は、明日10時からで、今日は休んでいいと、秋風が言いました。
すずめを見ずに、原稿を書いている秋風です。すずめは、初めて見る生原稿に驚き、このまま見ていいかと、尋ねました。
秋風は、「うん」と言い、すずめが身を乗り出すと、カバンが原稿の上にあったコーヒーカップを倒しました。コーヒーが、原稿の上にこぼれました。
出社早々、「やってまった」。
半分、青い。33話ネタバレ、感想
すずめが大きくなり、怖い夢を見なくなりました。それを晴は、「つまらん」と、言ったばかりでしたね。
すずめは、最後の夜になって、怖い夢を見たと、晴の布団にもぐり込みましたね。すずめは18歳ですが、これでお別れなので、まあ、ぎりぎり許されますね。
子供の時には出来ても、大人になると出来なくなることは、多いですね。そんな時。「つまらん」という、気持ちになるのは、よく分かる気がしますね。
みんなに見送られて、辛く悲しく寂しい別れをした、すずめです。東京へやって来ましたが、早速やってしまいましたね。
また、秋風が、すずめのことを「鴨が葱を背負ってくる」と、表現しましたが、果たしてどんな意味なんでしょうか。
すずめは、漫画家の道を進むことが出来るのでしょうか。