半分、青い。63話(第11週「デビューしたい!」)です。すずめは、秋風に励まされ、漫画を描き始めました。しかし、いくら描いても、ダメを出されます。
1年が経ち、すずめは、律との思い出の笛を、秋風に捨てられました。すずめは、怒秋風に、ひどく怒ってしまいました。
さらに1年が経ち、月刊ガーベラに、ついにデビュー作が掲載されることに、なりました。
半分、青い。63話キャスト
楡野 鈴愛:永野 芽郁
秋風 羽織:豊川 悦司
小宮 裕子:清野 菜名
藤堂 誠(ボクテ):志尊 淳
語り:風吹 ジュン
半分、青い。63話ネタバレ、あらすじ
秋風は、すずめに漫画を描けと迫ります。
「これは、神様がくれたチャンスだ。いや、律君がくれたチャンスだ!」
すずめは、律と言う言葉を口に出すと、悲しくなると言います。秋風は、すずめの口を手で塞ぎます。
「もうしゃべるな。もったいない。しゃべらなくていい。漫画にするんだ!それを描け!」
すずめは、自分の部屋に戻り、真っ白の紙を取り出し、いきなり、顔から描き始めました。
打倒、岐阜のサル
引用元:http://www.nhk.or.jp/hanbunaoi/
秋風ハウスの共同炊事場で、ボクテと裕子が話しています。
「すずめちゃんは、凄いのかもしれない」と、ボクテ。
「”月が屋根に隠れる”の話、初めて聞いたよね。あの子、感受性が凄いのかも。凄いもの描くかもしれない。秋風先生に天才と言われていた」と、裕子が言いました。
「いや、天才とは、言ってない。才能があると」「でもさあ、裕子ちゃん、すずめちゃん、失恋したから、いいものが描けるということ?」と、ボクテが言います。
秋風塾では、自分の体験から、物語にしていくというやり方です。
「だとしても、あんなに傷付けないと、いいものが描けないとしたら、それは、天才じゃないんじゃない?」
「本当の天才は、全くの想像で描くんじゃないか」と、ボクテは、思いました。
でも、とにかく、ボクテと裕子は、すずめに負けないよう、頑張るしかないと、思いました。
「打倒、岐阜のサル」です。
すずめ、連続ダメ出し
引用元:http://www.nhk.or.jp/hanbunaoi/
裕子は、部屋で机に向かい、漫画を描き始めました。
ボクテも自分の部屋で、描きかけの原稿を仕上げていきます。
『このように、すずめの律君失恋は、結果、秋風ハウスの三人全員の、創作意欲を炊きつけることになりました』
『そして、すずめが本当に、秋風先生の言うように、才能があったか、というと・・・』
すずめの原稿を読み終えた秋風は、原稿を放り投げました。
「ダメ、全然ダメ。構成が、なってない。セリフに、溺れるな」
『なかなか、天才には遠いようで』
すずめは、原稿を描き直す度に、秋風から指摘を受けます。
「視点の誘導が、できてない」「吹き出しの位置が、違う」「見開きが、弱い」
「ベタが、ざつ」「パース、とれてない」
「お前は、いつまで”月・屋根”描いとるんじゃ、おんどりゃあ~!」と、河内弁まで飛び出します。
「日が暮れて、カラスが鳴くぞ!」と、放り投げた原稿が、宙に舞いました。
すずめ、アシスタントで1年
引用元:http://www.nhk.or.jp/hanbunaoi/
部屋で寝ていたすずめが、飛び起きます。額に汗をかいています。
そして、机に向かいました。
『こうして、”月が屋根に隠れる”は、何度も何度でも、秋風にダメを出され、同じ物語を150回くらい描かされました』
『そして、また、アシスタント作業も、もちろん続きます』
すずめ、ボクテ、裕子は、寝袋に入り、オフィスの床で眠ります。
秋風ハウスのお風呂には、スクリーントーンの破片が浮いています。
夜のオフィスでは、カップめんのお湯を入れながら、カケアミをします。
『忙しすぎて、カップめんは3分を過ぎ、それでも食べます』
三人は、スープを吸い込んだ麺を、とにかく、かき込みました。
『そうして、1年が経つころには、アシスタントとしては、どうにかこうにか成長し、人物も任されるようになりました』
すずめ、笛を吹く
1991年に、なりました。
『でも、すずめ、月のキレイな夜と、眠れない夜には、必ず、律君を思い出すのでした』
その夜、すずめは、机の引き出しを開け、ハンカチを取り出しました。ハンカチに包んだ、マグマ大使の笛を手にします。
しばらく笛を見つめたすずめは、笛をくわえ、吹きました。
共同炊事場に、ボクテと裕子が来ます。
「すずめちゃんが、律君を呼んでいる」と、ボクテがつぶやきました。
笛を捨てられる
お昼休み、秋風ハウスの中庭で、すずめが、「これ、捨てて欲しい」と、笛を出しました。
「自分では、1年、よう捨てんかった」
『すずめの岐阜弁は、深い心情吐露のスタートです。泣かれるのか。身構えます』
ボクテは、すずめから目をそらし、パンを食べます。
裕子は、手を引っ込めます。
すると、秋風がやって来て、すずめの手から笛を取ります。
「俺が、捨ててやろう」と、放り投げました。
すずめは、唖然として、笛笛が投げられた方を見ました。
「こいつが、捨てて欲しいと言ったんだ。
楡野、お前の”月が屋根に隠れる”は、1年も直しているうちに、なんだか分からなくなった」
「俺も、何度か読んでいるうちに、若干分からなくなった」
「このままでは、お前は、ボクテの”女光源氏によろしく”にも、小宮の”5分待ってね”にも負ける」
「楡野 鈴愛、痛いような気持ちを思い出すんだ。
あの律君に、フラれたばかりの、あの時のお前は、すごかったぞ」
秋風を罵倒する
「先生、それを私に思い出させるために、笛を捨てたのですか」
「先生は、おかしいです」
「皆が、先生と同じだとは、思わないで下さい」
「私たちは、漫画家である前に、人間です」
「先生は、漫画を描くためのロボット。私は、人間です。漫画を描くために、わざと悲しくなるようなことは、したくないし、悲しいことを喜ぶ変態には、なりたくない!」
「先生は、漫画のために何だってする。先生は、漫画を描くために、人の心を捨てたんだ。だから先生は、いい年をして独り者で、家庭も無く、友達もいないんだ!」
と、すずめは罵倒しました。
秋風は、小さく笑って、「そんなものは、創作のじゃまだ」と言い、去っていきました。
秋風、笛を返す
リラクゼーションルームで、秋風が、テーブル型のゲームをしています。
ゲームオーバーになりました。その画面の横に、すずめの笛を置きました。
中庭では、ボクテと裕子が、すずめの笛を探しています。
そこへ、秋風がやって来ました。
秋風が、ポケットから笛を差し出し、ウサギの後ろに、落ちていたと、言いました。
あの時、秋風hは、笛を投げたふりをして、上着のポケットに入れたのでした。
「楡野が、”月・屋根”を描き上げたら、返すつもりでした。どうか・・・」と、秋風が言うと、
「分かりました。すずめには、落ちていたと言います」と、裕子が言いました。
ボクテと裕子は、「先生、家族がいなくても、友達がいなくても、私たちは、先生が好きです」と、言いました。
秋風は、グッとくるのを堪え、笑って立ち去りました。
裕子、デビュー
引用元http://www.nhk.or.jp/hanbunaoi/
裕子が、すずめに、笛を届けました。
『そうして、笛はまた、すずめの元に戻り、そしてまた、漫画を描く。アシスタント業務をする。3分過ぎた、カップめんを食べる。この繰り返しで、また1年近くが過ぎたころ』
『大御所の原稿が落ちて、そのピンチヒッターと言うことで、とうとうデビューが・・・』
1992年、発刊されたばかりの月刊ガーベラをすずめが開きます。
掲載されたのは、小宮裕子の「5分待って」でした。
デビューしたのは、裕子デした。
ボクテは、すずめのように、心から喜べませんでした。
半分、青い。63話ネタバレ、感想
すずめは、秋風に、才能がある、描け!と言われて、漫画を描き始めましたね。
でも、やはり、一時の感情だけでは、描けませんね。
才能があれば、その感情を漫画にすることも、できたかもしれませんが、そうは、簡単にできません。
描いても描いても、秋風にダメ出しされますね。なんと、150回も描き直しています。
それでも、結局、ものにならなかった、と言うことでしょうか。
さらに、追い詰める秋風に、笛を捨てられ、怒ったすずめは、かなりひどいことを秋風に、言いました。
気持ちは、分かりますが、チョッと言いすぎでしょうか。
そんな中で、アシスタントの中から、デビューを果たしましたね。
裕子さんです。
すずめは、喜びますが、ボクテは、複雑ですね。競争はしているが、自信もあっただろうし、負けたくない、という思いもありますね。
ボクテの嫉妬心が、過ぎなければ、いいのですが。
ボクテも、すずめも、デビューは、いつになるのでしょう。