半分、青い。39話(第7週「謝りたい!」)です。すずめが、律と再会しました。喫茶おもかげの中です。
すずめは、秋風から出された課題のカケアミを、完成させました。秋風を探し、見てもらうため、喫茶店へ来たのです。
すずめは、ケンカした裕子から、スクールペンを貰って、カケアミを仕上げました。裕子とは、ある事件がキッカケで、和解できました。
半分、青い。39話キャスト
楡野 鈴愛:永野 芽郁
楡野 宇太郎:滝藤 賢一
楡野 晴:松雪 泰子
萩尾 和子:原田 知世
萩尾 律:佐藤 健
朝井 正人:中村 倫也
秋風 羽織:豊川 悦司
菱本 若菜:井川 遥
小宮 裕子:清野 菜名
藤堂 誠(ボクテ):志尊 淳
語り:風吹 ジュン
半分、青い。39話ネタバレ、あらすじ
引用元:http://www.nhk.or.jp/hanbunaoi/
『律が通う西北大学の1限目は、早いです。8時20分からです。律君は、1限に体育です。自由選択で弓道をとりました』
『正人君も、お付き合いで弓道です。体育だけは、すべての学部が、合同で行います』
律の弓道の腕前は、まあまあ上手です。しかし、正人は、全くダメでした。矢が、的まで届きません。
正人が、なぜ弓道を選んだのか、律に聞きました。律は、『これやってみたかった。高いとこ、届く」と、弓で、木の枝を突きました。
『律君の心深くに、高校時代の、あの伊藤 清との出会いが、宝石のように、輝き続けていました』
裕子の私用電話
すずめは、オフィス・ティンカーベルで、朝の掃除をするため、仕事場に入りました。
すると、裕子が電話をしています。「申し訳ないんですけど、そろそろ夏のものを。はい、よろしくお願いします。お手数かけますが」と。
裕子が、すずめを見て、「私用電話、会社が始まる前だったら、していいんだよ。誰もいない時だったら、いいって」と、言いました。
すずめは、裕子の電話が、私用電話ときいて、驚きました。裕子の話し方から、仕事だと思ったのです。
電話の相手は、裕子の実家の母親でした。出来れば、何も話したくないが、夏服が必要なので、仕方なく電話をした裕子でした。
『裕子さん、お国はどちら、と言うと、東京です。世田谷区のお嬢です』
すずめが、「本当のお母さんじゃないとか」と、言いにくそうに聞くと、裕子が笑いました。いじめるのは、本当の母親ではないと言う、すずめの単純な発想が、可笑しかったのです。
すずめ、船の写真
その日の午後、すずめは、秋風に写真を差し出しました。写真を見た秋風は、「なんだ、これは!」と、言います。
秋風は、フォルムの美しいクルーズ船”ホワイエ”の写真を撮ってくるよう、すずめに指示しました。「このピンクのどちゃくそ趣味の悪い船は、なんだ!」と、怒ります。
『その頃、まだインターネットは普及してなく、漫画の中に、横浜港のお洒落な遊覧船が必要であれば、それを写真で撮ってくる必要がありました』
ホワイエは、午前11時から午後2時まで、横浜港を出航していました。原稿は、午後2時までに必要だったので、不可能なミッションでしたと、菱本が、フォローしました。
秋風は、「不可能を可能にするのが、お前の仕事だ。なぜ泳いで追いかけないのか」と、無理難題を言いました。
すずめ、秋風を無視する
引用元:http://www.nhk.or.jp/hanbunaoi/
この事件の2時間前、すずめは、菱本に確認の電話をしました。代わりに出た、裕子に、ホワイエが見つからず、ピンクの海賊船が来たことを伝えました。
裕子は、「それ、凄いレアな船だ。女子みんな好き。それでいいよ。それが」と、すずめに言いました。すずめは、裕子のアドバイスを聞いて、ピンクの海賊船の写真を撮りました。
菱本が、「先生、お言葉でございますが、このピンクの海賊船は、若い女性に大変人気があります。登場人物が、これでデートと言うのも、今を捉えている」と、言いました。
秋風は、「そうか」と、写真を見つめます。菱本が、その隙に、すずめに行くよう合図しました。
自分の席に戻ったすずめは、雑用をします。すると、秋風がすずめの傍に来て、「おい、岐阜のサル。時間の無駄だ。田舎に帰って、タマネギでも売れ」と、左の耳元でささやきました。
次に、大きな声で、「君は、田舎に帰れ」と、同じく左耳に、声をかけました。すずめが、「アッ、先生、私、左聞こえないんで」と、言いました。
『右の耳で、聞こえているじゃないのかい。と、誰もが思っていました。秋風以外は』
立ち去る秋風をみて、すずめは笑いました。そして、心配そうに見ている裕子に、Vサインを出しました。裕子は、安心したような、嬉しいような、はにかんだ様子でした。
ワコさん、空の巣症候群
岐阜のつくし食堂に、ワコさんがやって来ました。晴が、「ワコさん、元気出して」と、声をかけます。
『まさかのワコさん、空の巣症候群です。元気ありません。ヒナは、巣から旅立ってしまいました』
「夕方になると、泣けてくる」「子供って、スゴイいね。18年も毎日一緒にいて、ポンっていなくなるね」と、ワコさんは、虚しそうに言いました。
晴のところにも、ワコさんのところにも、手紙はきません。晴は、忙しいみたいと、言います。
「上京した子供から、頻繁に手紙が来るのは、NHKの朝ドラだけだから」と、晴が言いました。
「親は、子供に、永遠の片思いやね」と、ワコさんが、笑いながら、言いました。晴も、「本当やね」と、うなずきました。
裕子のスクールペン
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夜の10時50分です。すずめは、カケアミの練習を続けています。やっと、満足のいく練習が終わったので、本番に取り掛かります。
すずめが、描き始めようとした時、残業で残っていた裕子が、声をかけました。「それ、丸ペンでしょ。スクールペンと言うのがあるの。線が安定する」と言って、ペンを差し出しました。
すずめが、スクールペンで試し描きすると、描き易くて、ビックリしました。裕子は、「それ、あげる」と、言いました。
「わたし、あんまり人から優しくされたことないから、優しくするのも馴れてないんだ。でも、やってみると、意外と気持ちよかったりして」
「昨日、ケンカ、ゴメンね。なんか、やっかんじゃった」「同じ歳だし、同期だから、裕子と呼んで」と、裕子が言いました。
すずめは、裕子に貰ったスクールペンで、秋風の原稿に、カケアミを描き始めました。
『たかがカケアミ、されどカケアミ。基本、フリーハンドで平行線が描ければ、誰でもできる、と言われているカケアミ』
『カケアミは、白紙をバランスよく線で埋めること。奥が深く、漫画家としてセンスがあるかないか、見抜けると、言われています』
すずめ、律と再会
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朝になりました。すずめは、机にうつぶせになり、半開きの口で眠っています。菱本が、出社して来て、すずめを起こします。
目が覚めたすずめは、描き上げた原稿を見てもらうため、秋風を呼びに1階へ降りて行きました。
菱本は、すずめの描いた原稿を見て、ニコニコと微笑みました。秋風の描いた人物の背景に、見事なカケアミが出来ていました。
社内に、秋風がいなかったので、すずめは、菱本に教えてもらった、喫茶おもかげへ行きました。
喫茶の中には、律が女の子と一緒です。正人に教わった、訛りがバレない、一文節だけのしゃべり方をしています。
相手の女の子から、「息切れ?長くしゃべらないから」と、言われました。
その時、すずめが店の前までやって来ました。喫茶おもかげを見て驚きます。「なにこれ、ともしびにそっくり」と。
すずめが、喫茶の中に入ります。律が、すずめを見つけ、「なんで!」と、見つからないよう、背を向けました。
振り返ったすずめが、律を見つけます。女の子を一瞬見て、律に近づきます。「律やないか。こんなところで、なにやっとる」と、岐阜弁丸出しで話しかけました。
半分、青い。39話ネタバレ、感想
すずめ、裕子と仲直りできて、良かったですね。裕子は、世田谷のお嬢さまでした。生活には、何不自由なく育っていますね。
でも、母親とは、上手くいってないようです。敬語で話をするのですから、普通の親子ではないですね。
お嬢さまですから、親以外からは、ちやほやされて育ったのでしょうね。だから、自分から人に何かしてあげるとか、親切にしてあげるなど、経験がなかったのかもしれません。
すずめのように自分から人に甘えたり、優しくしてもらおうと振舞うことが出来ないのですね。だから、やっかんでいたのでしょう。
それが、ケンカをしたことで、和解できたようですね。おかげで、スクールペンを貰い、見事なカケアミを仕上げることが出来ました。
ところで、すずめは律と、再会できましたね。すずめは、秋風の元で、厳しい仕事をしていますが、律は、自由を満喫しているようです。
晴とワコさんが仕組んだ、近所どうしの二人、再会して展開があるのでしょうか。