「二月の勝者」では、柴田まるみが女子学院を目指すことを諦めません。JGは調査書が必要なので、母親は反対します。
でも、この時期の親は、ただ待つだけだと言われてしまいました。
「二月の勝者」女子学院は調査書が必要!
「二月の勝者」に登場する女子学院(JG)は、受験の書類に調査書が必要な学校です。
中学受験では、願書とともに、調査書または報告書を提出します。
柴田まるみ(Ωクラス)と直江樹里(Ωクラス)は、女子学院を目標に、共に頑張っています。
まるみは、都立の合格は成績が関係するが、私立は出席日数も関係すると、友達から聞きます。
まるみは、出席日数の不安があるので、少し心配になります。
同じ理由で、まるみの母親も、まるみの女子学院受験は、無理だと思っていました。
「二月の勝者」柴田まるみは女子学院を諦めるのか?
柴田まるみの母親は、まるみの女子学院受験を諦めると、桜花の黒木先生に告げました。
まるみの合格判定20%で、無謀なチャレンジです。
しかし、まるみは、たった半年で、偏差値を10も上げています。これは誰でもできることではありません。
地道な基礎固めを継続すると、急激に成績が伸びる瞬間があります。
今のまるみは、可能性の塊です。
JGという目標があったからこその、まるみの躍進であり、その事実は大事にしてください。
と、黒木先生は母親を説得しました。
でも母親が、もう一つJGを迷っている理由があります。それは、調査書です。
奇跡的に学力が届いたとしても、授業に出席していないので、そこで落とされる可能性もあります。
柴田まるみの母親が調査書の確認をする
柴田まるみの母親は、学校の先生に、調査書の確認をします。
まるみは、6年生になってから、教室にはほとんど来ていません。
でも、保健室には来ているので、学校では出席という扱いになっています。
ですが、各教科の成績という項目については、テストの点数が良くても、最高評価の「3」を付けられません。
母親が心配していた、調査書の内容に、やはり問題が出てきました。
「二月の勝者」柴田まるみ 女子学院受験を母親と話し合う
柴田まるみの母親は、女子学院受験を諦めようと、まるみに言います。
まるみに無理をさせたくない。
2月1日は、第二志望を受けて、その後も同じ学校を何回も受けるほうが、合格率が上がる。
無理をしなさいなんて、母親は言ってない。
それよりも、自分の身の丈を考えなさい。と、母親は説得しました。
まるみも反論します。
まるみは、JGだから友達と約束したのです。二人で絶対にJGへ行こうと誓いました。
まるみは、まだ全然足りないっていうことくらい、わかっています。
もっともっと頑張ると、訴えました。
しかし母親は、決定的な理由を告げます。
学校の授業に出てないから、「3」が付かなと。
だから、調査書が必要なJGは、ムリなのと。
「二月の勝者」柴田まるみの母親は待つことが親の仕事と言われる
「二月の勝者」では、柴田まるみの母親が、再び黒木先生に相談します。
黒木先生は、母親に言いました。
まるみは、今後どのようになってほしいのですか、この先、一体いつまで、まるみの保護を続けていくついもりなのですか。
受験のプロとして、確信を持って言えることは、今この時期こそ、待つことが、親の仕事ではないでしょうか。
何もせず、ただひたすら、子供の成長を待つことに徹するのみです。
人生で初めての受験、それにまだ小学生、子供です。
「二月の勝者」柴田まるみ 不登校のワケとは
「二月の勝者」で、柴田まるみが、不登校になったワケが語られます。
三年前のこと、まるみが小学3年生の頃です。
まるみは、習字の賞に選ばれました。
でも、他に習字の上手子がいて、その子が、自分の方が上手なのに、選ばれなかったのは、おかしいと言います。
まるみの母親が、PTAをやっているから、ひいきで選ばれたと、言い出しました。
そのため、まるみは学校を休むようになりします。
両親は、まるみが末っ子なので、甘やかしすぎた思い、父親が引きずって学校へ連れて行きました。
その様子を見ていたクラスの子たちは、親がついていないと何もできない「カホゴちゃん」と、笑いました。
そうして、まるみは不登校になりました。
「二月の勝者」柴田まるみの母親は姉のさとみに相談する
「二月の勝者」の中で、柴田まるみの母親は、まるみの姉に、電話で相談をします。
まるみの姉、柴田さとみ(大学1年生)は、北海道に在住です。
さとみは、言います。
私だって本当は、まるみの世話を焼きたい。まるみ超かわいいから。
でもね、最近のまるみは、私が家にいたころとは違う。
以前は、こっちの言うことを素直に受け止めてくれていたのに、すこし我が強くなったというか、特に志望校のことは、本当に譲らない。
いくら諭しても、友達と同じ学校を目指したい、の一点張り。
でも、まるみは、幼いからの駄々こねではなく、自分の意見を持てるようになった。
それをちゃんと、主張できるようになった。
これって、成長だよ!
まるみは、初めて自分の足で歩こうとしているのかも。
ここは、静かに見守ってあげるのが、いいのではないのかな。
「二月の勝者」柴田まるみの母親はJGの受験を応援する
「二月の勝者」で、柴田まるみの母親は、JGの受験を応援を決する出来事が起こります。
まるみは、いつものように登校し、保健室に入ります。
昔、いじめられたことを思い出します。
その時、まるみは夢を、ジュリとの約束を、諦めないという思いが強くなりました。
今の私にできること。負けるものか。負けるものか。
負けたくない、自分自身の弱さに!
と、勇気が湧いてきました。
まるみは、教室へ行き、扉を開けます。
クラスの皆が驚いて、まるみを見つめました。
その夜、まるみの両親は、勇気を振り絞って頑張った、すごいなと、話しました。
まるみは、誰かに手伝ってもらったワケでなく、自分自身の意志で、教室への一歩を踏み出しました。
母親は、まるみのJGの受験を応援することに決めました。
「二月の勝者」柴田まるみ 女子学院 まとめ
柴田まるみの勇気ある行動を見た両親は、もう親が付いてないと、一歩も踏み出せない、小さな子供じゃないのだと気づきました。
最初から、そうだったのです。
親が、子育てで目指さないといけないことは、つないでいた手を離しても、一人で歩けるようにすることだったのです。
自立した大人ですら、一度も石につまずかずには、いられません。
まるみも、転んで怪我をする経験を積む必要があったのです。
待つことこそが、この時期の親の、一番大事な仕事なのですね。