「二月の勝者」に登場する今川里依紗のカンニングが、浮上しました。
中学入試の本番が迫ってくる時期には、あるあるの問題なのです。
そこには、乗り越えがたい、偏差値の壁や母親の障壁もありました。
「二月の勝者」今川里依紗がカンニングをした?
「二月の勝者」では、今川里依紗がカンニングをしたのではないかという、話が出てきます。
今川里依紗の母親は、里依紗が解いた吉祥寺女子の過去問を見て驚きます。
偏差値60の難関校の過去問なのに、いきなり合格者平均点超える結果です。
里依紗は、ママが、そろそろ本気を出せと言ったじゃない、と言います。
母親は、やっぱり里依紗は、やればできる子だと喜びます。
早速、母親は桜花へ行き、志望校は吉祥寺女子で変更ないと、嬉しそうに言います。
黒木は、里依紗が解いた過去問を見て、これはカンニングであると判断しました。
「二月の勝者」今川里依紗のカンニングを検証する
里依紗は、初めての挑戦だったので、1日1教科ずつ取り組みました。
しかし、黒木は、本当にできた可能性はない、と言います。
まともに解いていれば、必ず解き筋が問題に書き込んであるはずです。
それが、この問題用紙には、ほとんど見られませんでした。
中学受験の偏差値58の壁とは
中学受験には、偏差値58の壁があります。
偏差値45の生徒が、5ポイント上の偏差値50の学校に合格することは、ままあります。
でも偏差値55の生徒が、5ポイント上の偏差値60の学校に合格することは稀です。
それは、問題の質が違うからです。
もう少し具体的に言うと、問題の難易度の違いです。
偏差値55までの学校だと、基礎問題の比率が多く、それほど捻った問題を出す学校は多くありません。
しかし、偏差値50台後半の学校になると、とたんに応用力・思考力が試される問題が多くなります。
偏差値60台の学校ともなると、別世界です。
今川里依紗のカンニングを判断する
偏差値の高い受験では、計算問題ですら、様々な解法を操る必要があります。
それを偏差値40台の生徒が解いたところで、算数に関しては、下手すると0点です。
それほどのレベル差です。
よって、今回は、確実にカンニングと判断しました。
恐らく、先にどこかで答を見て、覚えてきています。
1日1教科なら、記憶もギリギリ可能でしょう。
古書店などでも、使用済みが安価で売られていますし、持っている可能性もあります。
会員登録が必要ですが、大手塾のHPでも過去問の解答が見られます。
「二月の勝者」この時期のカンニングはあるあるなのか!
入試まで2カ月を切ったこの時期に、カンニングは、あるあるです。
- 悪い点数を取ると、誰かにきつく叱られる
- 難しすぎて、白紙の答案を見るのが辛い
- いい点を取らないといけないというプレッシャーで、押しつぶされそう
- 単純に褒められたい
など、いい点を取ることが、自分の評価だと勘違いして、手段を選ばなくなります。
母親の喜ぶ顔が見たい、という気持ちもあります。
でも、まだ12歳です。幼さゆえの未熟な考えなのです。
「二月の勝者」里依紗の母親にカンニングを気づかせるには
今川里依紗の母親に、カンニングを気づかせないといけません。
直接、カンニングの話をするのは、ご法度です。
この時期に塾を辞めてしまうと、一番困るのは、理衣沙自身です。
カンニングをするということは、里依紗はまだ本気を出してないだけ、ということです。
頑張らないことで、自分の心を守っているのかもしれません。
頑張る、全力を尽くすこと自体が、勇気のいることです。
母親は、高みを目指したけど、今一歩及ばなかった、実力は届いていたけど、ご縁がなかった、と言います。
でも全落ちは、親子ともに、想像以上のなかなか癒えない深い傷を負うことになります。
しかし、最大の障壁の母親が、ある意味でブレないので、説得は難しいのです。
12月模試の結果を見てから、適性校の受験を決意してもらえるよう準備をしておくことにしました。
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「二月の勝者」今川里依紗がカンニングのまとめ
「二月の勝者」では、今川里依紗のカンニングがありました。
カンニングと言っても、受験中の不正行為ではありません。
本番が迫って来ると、親子ともども緊張感が高まってきます。
そして子供たちは、結果を出すことに追い込まれてきます。
そのため、里依紗のようなケースも出てきます。
そこまで追い込んでいるのは、大人なのかもしれません。
このままだと、中学受験は、ただ辛い経験にしかなりません。
親の願いだけを優先していないか、冷静になることも大切ですね。