半分、青い。93話(第16週「抱きしめたい!」)です。祥平の「追憶のかたつむり2」に、大問題が起こりました。出資会社の業績不振で、映画製作が、打ち切りになります。
困った涼次は、別の金策を思案します。
そんな時、すずめと涼次の新居への引越しが、始りました。憧れのピンクのアパートではなく、木造の古い離れの家出した。
半分、青い。93話ネタバレ、あらすじ
涼次は、プロデューサーの斑目と、オフィスで話をします。「それ、祥平さんに、俺から言うんですか。」
「私からは、言えない。」「えっ、斑目さん、プロデューサーですよね。こういうの、監督に知らせるのも、プロデューサーの大事な役目じゃないんですか。」と、涼次は、テーブルを叩きました。
斑目は、逆切れして言います。「わかりました。ああそうですか。」1999年、アメリカのITバブルの影響を受け、国内IT企業も株価が急上昇しました。
祥平への出資なくなる
しかし、2000年春になってから、業界全体の株価が大暴落します。ITベンチャーは、次々潰れていきます。「追憶のかたつむり2」の主力出資会社ウーフーエージェントも業績が悪化します。
そのため、映画への出資もなかったことにして欲しいと、社長自らが斑目に言って来ました。
「なので、あなたの新作の話、なくなりました。『追憶のかたつむり2』潰れました。これすぐに言いましょう。」と、斑目は、携帯電話をかけようとします。
涼次は、「やめて。やめて。」と、斑目の電話を止めました。「この世界では、よくあることです。」と、斑目が言いました。
涼次、映画の出資を考える
「映画、半分以上出来上がっているのに。」と、涼次が言うと、「それも、よくあることです。」と、斑目が、言います。
「いくら、ウーフーエージェントの出資分。全額はムリにしても、『追憶のかたつむり2』の制作を続けていくには、最低いくらあれば、いいんでしょうか。」と、涼次は、聞きました。
100円ショップ大納言で、掃除をしていたすずめが、湯飲み茶碗を落として、割ってしまいました。「ああ、やな予感。割れた。」
涼次、新居を変える
引用元:http://www.nhk.or.jp/hanbunaoi/
涼次は、電話で、すずめと話します。「いや、だからね、いい物件が出たんだ。メゾンフローラルもステキだったけど、狭いじゃない。」
「その新しい物件だと、40平米くらいあるんだよ。ちょっと、ピンクじゃないけど。庭もあってね。」
「へー、場所どこ。ここから近い。家賃安い。じゃあ、そこでいい。いいよ、見なくて。涼ちゃんが、そこでいいなら。」
新居の話は、終わったようですが、涼次が、すずめに、なにか電話で要求しています。
「えっ、うそ、ここで。ちょっと、ムリだよ。いやいや、好きとか言えねー。」そんな、すずめの様子を、田辺は、カーテンの隙間から、コッソリと、見ていました。
涼次、心配で身が入らない
オフィス・クールフラットでは、祥平が、『追憶のかたつむり2』の編集をしています。
「いいだろ、このカット。」と言っても、涼次は、ぼんやりしています。「なんだよ、心ここにあらずっていう感じだな。」と、祥平が言います。
涼次は、明日引越しなので、今日の仕事は、これで終わり、引越しの前祝をしようと、祥平が言いました。
すずめ、晴と母子電話
すずめは、アパートから晴に電話をします。いよいよ明日は、引越しです。「やっと、結婚生活が、始まるね。」と、晴が、言いました。
「緊張する。一人暮らしも、おしまいか。」と言うすずめに、「仲良くやれよ。」「いつまで、もついかな。離婚されないようにな。」と、宇太郎、草太が、話しかけました。
晴は、アイロンをかけながら電話していたので、ハンズフリーでした。みんなに、会話を聞かれていました。
ハンズフリーを切って、晴が話します。「あんたは、高校卒業してすぐ家を出たので、何にも教えてない。料理も洗濯も掃除も、よう教えてない。」
「ケンカ、せんようにな。何かあったら、何でもお母ちゃんに言ってええよ。お母ちゃんは、いつでもいるからな。」
「お母ちゃんは、あんたの、こんな何でもない電話が、嬉しい。明日から、上手くやりなさいよ。家族と夫婦は、ちょっと違う。」
「もともとは、他人や。生まれたときからいる家族とは違う。だから、ちょっと、努力が要るかもしれん。優しい言葉は、かけてあげたほうがいい。」
「ありがとうとか、ごめんねとか、口に出して。まあ、あの涼ちゃんさんやったら、大丈夫や。」
涼次、祥平と最後の夜
引用元:http://www.nhk.or.jp/hanbunaoi/
オフィス・クールフラットでは、もう二人は、布団の中です。「お前が、ここに来た時、正直こんな狭い部屋に、どうなることかと思った。」
「涼次は、犬みたいで、猫みたいなとこがあるから、俺、あんまり、気にならなかった。人間が二人だと、重たすぎる。」
「確かに。俺、捨て犬ぽいところが、ありますからね。」と、涼次。「ああ、こいつは、こうやって、人の懐に滑り込んで、これからも生きていくんだなって、俺は思った。」
「でも、よかったな。人生のパートナーが見つかって。」「ああ、これでやっと女連れ込めるよ。」「幸せになれよ。」
すずめ、新居に引越し
次の日、晴れた日の藤村家です。離れに、引越しの荷物を運んでいます。「いい部屋でしょ。」と、涼次が聞きにくそうに、言います。
「うん、すごく。」と、すずめは、ウキウキした感じではなく、言いました。「あっち側の大きな家は?」
「とー、大家さんの家。」
その時、柱のブザーが鳴りました。「あっ、呼ばれた。」と、涼次。「えっ、大家さんに、ブザーで呼ばれるの。」と、すずめが、驚きました。
すずめ、完璧な茶道
引用元:http://www.nhk.or.jp/hanbunaoi/
すずめと涼次は、母屋の和室に行きました。「失礼します」と、涼次が、障子の外から、声をかけます。「はい、お入んなさい。」と、部屋から声がしました。
廊下に正座した涼次は、一礼し、正しい所作で、部屋に入りました。続いて、すずめが、入ります。光江は、すずめの足元を見ます。
『畳のヘリは、踏んではいけない。』
すずめは、作法通りに、部屋に入ることができました。光江が、お茶をたて、すずめに出します。
「お茶碗は、二回ほど回して、正面を避けていただく。』
すずめの手元を、光江がジッと見つめます。すずめがお茶を頂く姿を見て、光江は、ホーッという顔をしました。
「おいしく、頂戴いたしました。」と、すずめが、礼を述べました。完璧な作法のすずめでした。
すずめ、光江の試しを完璧にこなす
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光江が、「どうぞ、足を・・・」と言うと、「私は、このままで。」と、すずめが、返しました。光江は、足がしびれて、限界に来ていました。
「これから、夫婦ともども、お世話になります。よろしくお願いいたします。」と、すずめが、挨拶します。傍で、ボーっとしていた涼次の頭を、すずめが下げました。
すずめの完璧な作法に、光江は、少し面白くない表情でした。
光江、痺れを切らして転ぶ
すずめが、光江を見て言います。「あの、大家さん。どこかで、お会いしたことありましたっけ。」光江も涼次も「あっ!」と、言いました。
「なんか、見覚えが。岐阜の誰かに、似ているのかも。」「私のこと、覚えてないの。結婚式で。」
「すずめちゃん、僕の叔母さんだよ。」と、涼次が教えました。すずめは驚きました。
光江が、「私、ちょっと、お水を。」と、立ち上がりましたが、転んでしまいました。
『光江さん、慣れないお茶なんかたてたもので、足がしびれました。』
めありと麦が、来ました。「お姉さま、主菓子のお代わりを。」「あなた方にも、お茶を。」と光江が言いますが、立ち上がったとたん、転んでしまいました。
すずめが、「大丈夫ですか。」と、手を出しますが、「大丈夫です。」と、光江は、手を引きました。
半分、青い。93話ネタバレ、感想
すずめの新居が、お洒落なメゾンフローラルから、秋風ハウス並みの古い家に変わりましたね。
まあ、新婚とは思えない、ボロ家ですね。しかも、三オバ付きです。理由は、祥平の新作「追憶のかたつむり2」の出資が、なくなったからですね。
涼次は、祥平に恩返しをするため、親が残してくれた結婚資金を、つぎ込んだのですね。
ただ、すずめに相談もなく、大事なお金を使って、後で問題が起きそうです。一言相談すれば、すずめもイヤとは、言わないでしょう。
もしかすると、イヤと言うかもしれませんが。まあ、涼次の気持ちと、祥平の事情を考えれば、そう悪い判断は、しないと思います。
こういう難問題だからこそ、話し合って、二人で乗り越えることが、大切ですね。多分。
ところで、すずめ、いつの間に茶道なん、か学んでいたのでしょう。漫画を描くために、勉強したのでしょうか。
あまりに完璧で、光江の「最初が肝心、ガツンと一発」が、逆になりましたね。涼次が可愛い三オバとの戦いが、始るのでしょうか。
半分、青い。93話キャスト
森山 鈴愛:永野 芽郁
森山 涼次:間宮 祥太朗
楡野 宇太郎:滝藤 賢一
楡野 晴:松雪 泰子
楡野 草太:志水 透哉
田辺 一郎:嶋田 久作
元住吉 祥平:斎藤 工
藤村 光江:キムラ 緑子
藤村 麦:麻生 祐未
藤村 めあり:須藤 理彩
斑目(まだらめ)賢治:矢島健一
語り:風吹 ジュン