半分、青い。119話(第20週「初めたい!」)です。仙吉のお通夜で、驚きの出来事が、起こりました。
いなくなったカノが、仙吉の寝ている布団から出てきます。中で眠っていました。
2号店は、来月にも出来ますが、店の名前が決まっていません。仙吉に名付けて欲しかったのですが、もういません。
ところが、カノが、仙吉の付けた名前を知っていました。
半分、青い。119話ネタバレ、あらすじ
楡野家では、仙吉のお通夜が、始りました。律が来て、座ります。すずめは、律を見て一礼しました。
前列に座った晴が、隣を見ます。キツネのぬいぐるみは、ありますが、カノがいません。横に座った宇太郎に「カンちゃんが、おらん。」と、耳打ちします。
その言葉が、伝言ゲームのように、すずめの元まで伝わりました。「ハアッ!」と、すずめが言いました。お経を上げているお坊さんが、振り返りました。
その時、仙吉が寝ている布団の中から、カノが出てきました。「カンちゃん、よく寝たわ。」
「ふぎょぎょ。」一同は、驚き、唖然と見つめました。
オーちゃん、亡くなった
つくし食堂の厨房です。「オーちゃん、冷たかった。ヒヤヒヤーって、南極へ行った夢見て、目が覚めた。」と、カノ。
「カンちゃん、オーちゃんは、亡くなったの。オーちゃんは、もういないんだ。」「ほら、いつか夏に、カンちゃんが捕まえたカブトムシが、亡くなったように。」と、すずめ。
「あんた、もうちょっと、他の言い方ないかね。」と、晴。
仙吉、笑っているような顔
居間では、仙吉の顔にかけた白い布を、お坊さんが外します。家族がみんなで、仙吉を見つめます。
「仙吉さん。お爺ちゃん。」と、健人が、大声で泣き出しました。みんなは、ビックリします。「泣きづらいわ。」と、宇太郎。
「健人、仕方ないぞ。カブトムシも、亡くなるからな。」と、泣いている健人の肩を叩き、カノが言いました。
「あっ、お爺ちゃん、笑った。」と、晴。「ほんと、笑っているみたいに、見えた。俺も。」と、草太。
「本当に、ええお顔ですな。大往生や。」と、お坊さん。宇太郎が、仙吉に声をかけました。「お疲れ様でした。お父ちゃん。」そして、泣きました。
カノ、仙吉が亡くなって変になる
引用元:
雨の降る庭に、カエルが二匹いました。すずめは、台所で、片づけをしています。
カノが、来ました。「ママ、来てね。あっと言う間に、来てね。」「うん、これ終わったらいくよ。」
キツネのぬいぐるみを抱き、カノは2階へ行きました。しばらくして、カノが2階から叫びます。「ママ!きーてー!」
「はーい。今行くよ!」と、すずめは、片付けはそこそこに、2階へと急ぎました。
『それでもカンちゃんは、仙吉さんが亡くなってからしばらく、ちょっと変でした。ママとしか、寝なくなりました。』
オーちゃん、今どこにいるのか
引用元:
すずめが、2階の部屋に行くと、カノは、キツネのぬいぐるみを抱きしめ、布団の上に座っていました。
「あっと言う間に来てと言ったら、あっと言う間に来て。」「はい、ごめんなさい。」
カノは、布団の中です。すずめが、添い寝して、寝かしつけています。「ママ、亡くなったら、どこへ行く?」「うーん、天国。うーん、空の星になる。」
「うーん、ママ亡くなったことないで、よう分からん。」「ほやけどカンちゃん、なんも怖くない。当たり前のことや。」
「生まれてきて、生きて、亡くなる。当たり前のことや。」「ずーっと生きてたら、もっと怖い。400年も500年も生きたら、ドラキュラや。」
「オーちゃんも怖がってなかったよ。オーちゃんが亡くなって、カンちゃんが元気なくなったら、悲しむと思う。」
「いま、オーちゃんは、どこにいる?」「カンちゃんの心の中におって、ずっとオーちゃんは、カンちゃんと言っとる。」
「かんヴゃんを助ける。亡くなっても、人の想いは残る。」カノは、すずめにくっついて、眠りました。
ワコさん、何か始めてみたい
昼になり、ワコさんが、律に付き添われて、つくし食堂にやって来ました。「こんにちは、萩尾です。」ワコさんの息が、苦しそうです。
ワコさんは、仙吉の遺影に、手を合わせました。居間で、晴と話します。すずめと宇太郎は、2号店の方へ行っています。
「お爺ちゃんもね、見てから逝きたかったやろうけど。自分の五平餅のお店。」「でも、楽しみにしたまま逝くってのも、ええんやないかね。」
「私も何か、始めてみたいと思った。仙吉さんが、すずめちゃんに、五平餅を教えたみたいに、私も、誰かと何か、始めてみたい。」
「なんて、可笑しいか、もう先短い。」「そんなこと無いよ、お母さん。始めるといいよ。きっと楽しいよ。」と、律。
「何やろ。何始めるやろ。」と、晴。「うーん、考えとかなね。」
つくし食堂2号店の下見
すずめと宇太郎たちは、2号店の下見に来ました。窓が、電車の運転席のよう。室内も、電車みたいです。つり革もあります。
「ワー、いい感じですね。」「ええやないかね。」「ドンキッコや、憧れとった。」「あんた、どうする、店の名前。」と、西園寺。
「仙吉さんに、決めてもらおうと、思ってたけどな。」「今ごろ、廉子さんに、会っとる。」と、晴れた空を見上げました。
カノ、2号店の名前は秘密の約束
楡野家の食事中です。「えっ、カンちゃん、2号店の名前、聞いたの?」「うん。」「カンちゃん、何ていう名前や。」
「ないしょ。絶対に、ないしょ。」「カンちゃん、オーちゃんと、約束した。絶対に、誰にも言っちゃダメって。」「カンちゃん、オーちゃんとココンタのヒミツ。」
すずめは、律に電話をします。「えっ、俺?俺が聞くの。」「律しか、おらん。お爺ちゃんの五平餅を売るんや。お爺ちゃんの付けた名前を知りたい。」
「あの子は、絶対に言わん。お爺ちゃんは、自分の名付けに、コンプレックスがある。私の名前も、草太の名前も、結局付けられんかった。」
カノ、仙吉が付けた名前を明かすのか?
引用元:
すずめが電話中に、カノが来ました。「カンちゃん、律が話しあるって。」「えっ、いきなりやな。」
「もしもし、カンちゃん。こんばんわ。」すずめは、カノにくっついて聞いています。
「リツ、今度タコあげて。」「カンちゃんに、聞きたいことある。オーちゃんが付けた、新しい五平餅の店の名前、教えて。」
すずめが、慌てて電話を取ります。「律、ぞんざいや、少し頭使ってくれ。まんまやないか。」
その時、カノが言いました。「ご、へ、・・・」「えっ。」「えっ。」
『今のところ、ご・へ・、と言うことです。さあて、続きは。』
半分、青い。119話ネタバレ、感想
仙吉さんが、亡くなりましたね。88歳でした。眠るように逝った、大往生です。病気も無いので、老衰となるのでしょうか。
老衰にしては、若すぎると思うのですが、そんなこともあるのでしょうね。その仙吉さん、名付けは、すべて外されました。
それで、名付けに関して、劣等感と言うか、コンプレックスを持っていたようです。いつも採用されないので、センスが無く、恥ずかしいと、言ってましたね。
しかし、2号店に関しては、センスのあるカノから、カッコイイとお墨付きを貰いましたね。
でも、仙吉の考えたお店の名前は、秘密になっています。カノだけが、知っています。すずめも宇太郎も、仙吉に、名前を付けて欲しいと思っています。
さて、カノが、名前を明かすのでしょうか。今のところ、2文字ですが、続きは何でしょうか。
半分、青い。119話キャスト
楡野 鈴愛:永野 芽郁
楡野 花野:山崎 莉里那
楡野 宇太郎:滝藤 賢一
楡野 晴:松雪 泰子
楡野 草太:志水 透哉
楡野 仙吉:中村 雅俊
楡野 里子:咲坂 実杏
楡野 大地:田中 レイ
萩尾 和子:原田 知世
萩尾 律:佐藤 健
西園寺 満:六角 精児
健人(けんと):小関 裕太
朝井 正人:中村 倫也
語り:風吹 ジュン