半分、青い。130話(第22週「何とかしたい!」)です。すずめは、津曲のオフィスの下調べで、上京します。
津曲のオフィスは、新しい方式のシェア・オフィスでした。廃校になった中学校の校舎を利用しています。
中には、いろんあ企業が入っています。すずめにとって、刺激を受けるものばかりです。とくに、緑色の女には、驚きました。
一方、律は、より子から、アメリカ行きを勧められました。
半分、青い。130話ネタバレ、あらすじ
すずめは、カンちゃんに、スケートをやらせてあげたいと、いろいろ考えます。そんな時、津曲から、岐阜犬の企画が通ったと、連絡がありました。
すずめは、契約について話している時、津曲のオフィスに欠員が出来たことを知ります。津曲の会社は、神宮の近くです。
すずめは、津曲に雇ってもらう条件で、契約することにしました。
すずめ、久しぶりに上京する
「では、行ってきます。」「あーあ、この子は、また東京行くと。」と、晴が、呆れます。「お母ちゃん、今日は、下見だから。」
「津曲のオフィスがどんなとこか、この目でしかっと。本当に上京するかどうかは、それ次第や。」と、すずめが、行ってきますの敬礼をしました。
晴も同じように、敬礼をして、すずめを見送りました。
より子、律にアメリカ行きを勧める
引用元:http://www.nhk.or.jp/hanbunaoi/
萩尾家のリビングで、律とより子が、話をしています。「えっ。」と、律が驚きます。「だからね、この前、婦人会があったの。菱松電機の。」
「その時に、中川部長の奥さんがいてね、聞いたの。律、スタンフォードに行く話しが、あったんでしょ。」「ああ、聞いたんだ。」
「中川部長、残念がっていたって。せっかく、声をかけたのにって。」「いや、大阪へ戻るよ。これ以上、より子と翼を二人きりに、しておくことは、できない。」
「私は、スタンフォードへ行ったほうがいいと思うのよね。」「ええっ。」「だって、中川部長の推薦よ。断るなんて、今後にひびくと思うの。」
より子、嫌なこと言うのは本心じゃない
「出世よ。」「私は、少なくとも、部長夫人以上になりたいわ。」「よく考えて。」と、より子は、立ち上がり、ドアに向かいました。
「私のせい、だけじゃないんだから。」と、ドアの前で立ち止まったより子が、言いました。
『より子さんが言ったのは、私たちが、こうなってしまったのは、私のせいだけじゃないんだから、と言う意味です。』
『より子さんだって、こんなイジワルなようなことばかり、本心は言いたくない。』
より子、翼を残して帰る
写真館で、弥一が、翼に写真集を見せています。「これが、じじが好きな、ブロード・ビーン。」
そこへ、より子が来ました。「翼、ママは先に帰るね。ちょっと、大阪でご用事があるから。」「大丈夫だよ。じじがちゃんと、新幹線まで送っていくから。」
「はい、新幹線に乗せてくだされば、私、新大阪のホームまで、迎えに出ますから。」
律は、一人になったリビングで、独り言を言いました。「そんなに、ここが、嫌いですか。」
津曲のオ会社はシェア・オフィス
すずめは、久しぶりの東京です。津曲に、会社まで案内してもらいました。「ふぎょぎょ。これが会社ですか。」
「ここ、学校じゃないですか。」「4年前まで、区立の中学校だったんですけど、少子化がすすんで、今は、シェア・オフィスになっているんです。」
「今、だいたい30くらいの会社が、入ってますね。」「少人数のものが、殆どなんですけど、なかには、一人でやっている人もいるんですよ。」
「言うなれば、お一人様メーカーですかね。」。元校舎の入り口に、「なんでも作るよオフィス」の看板が、あがっていました。
シェア・オフィスは珍しい仕事ばかり
引用元:http://www.nhk.or.jp/hanbunaoi/
入り口を入ると、いろんな人がいました。最初に、一人で楽器を作る男。手には、ギターを持っています。折りたたみのギターです。
さらに、弾けるTシャツ・ピアノ。Tシャツの鍵盤を押すと、ピアノの音が出ます。もっと、奥へ進むと、家具職人、デザイナー、IT系、エンジニアなど様々です。
直売のお店もありました。大切な人に贈りたくなる、パンを売る店。休憩中に、無料で遊べるゲームもありました。
髪の毛や全身が緑の女
すずめが、見学をしていると、女性が、津曲を呼びました。「お兄ちゃん。」。津曲は、慌てて、女性を中に押し込みます。
津曲が押さえている戸を開けて、女性が出てきました。髪の毛が。緑色の女です。「新しい仲間たち?あなたは、何を作るの?」
「今度、うちに入る事務の人。」と、津曲が説明します。「そうなんだ。よく入るね。兄のとこ、ブラックよ。」と、緑の女は、すずめを自分のオフィスに、案内しました。
私の会社は、グリーングリーングリーン
引用元:http://www.nhk.or.jp/hanbunaoi/
「私の会社は、グリーングリーングリーン。私が大事にするのは、緑と手触りです。このタオル、私が探したメーカーに作ってもらっています。」と、緑のタオル。
部屋の中は、緑で一色でした。壁には、緑色のカラーサンプルが、たくさん並んでいます。若竹色や柳鼠色、その中に、夏虫色もありました。
すずめは、一瞬、夏虫駅の律を思い出しました。緑の女は、夏虫駅のことも、知っていました。「緑に関しては、抜かりは、ありません。」
ボードには、グリーングリーングリーンへのメッセージが、貼ってありました。タオルを使ったユーザーから寄せられた、お礼の言葉でした。
加藤恵子、全身緑の女性の名前
「私やここにいる人たちは、「小商い」をモットーにしています。たくさんの人に、売ろうと思っていないんです。少数でいいんです。」
「必要にしてくださる、好きでいてくださる人に、心をこめて作ります。一人ひとりのプレゼント、みたいな。」
「ああ、なんか素晴らしい。」「私は、緑が好きなので、ステキに作れる自信があります。」。緑のカエルもあり、すずめは驚きました。
「私は、、こういう者です。」と、緑の名刺を差し出しました。加藤恵子の名前が、ありました。「名前は、地味です。」
やる気さえあれば、なんでも出来る
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「加藤さんは、どこかの大きなところに務めていたのですか。」「いえ、ただの主婦でした。三十路もとっくに過ぎたころ、このままではいけない、何かがしたいと、と激しく思いました。」
「人は、やる気さえあれば、なんでも出来ます。」と、すずめの手を握り、恵子は、熱く語りました。
「カッコイイ。」と、すずめは、つぶやきました。
カンちゃん、翼君と再会する
萩尾家のリビングで、律と弥一、翼が、話しています。「パパは、世界の人に役に立つ発明をするんだ。だから、アメリカに行くんだ。」
「そう、ママが言ったの?」と、弥一。「うん。」「いやー、それ。」と、律が、言いました。翼は、写真集を見てくると言って、席を外しました。
「まいったねえ。」と、弥一。
翼は、写真館で写真集を見ています。店のドアが開き、カノが、入ってきました。「アッ、この前の。」「カンちゃんです。翼君。」
すずめ、お一人様メーカーになりたい
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すずめは、津曲に案内されて、ヒットエンドランに入りました。オフィスの中に、一人だけ男がいました。デザイナーの小堺です。
すずめが、挨拶をしました。「あっ、はあ。」と、小堺は、言っただけでした。「ちょっと、彼、内気でね。仕事は、できるから。」
「津曲さん、私、感動しました。ここの会社、夢を持つ人でいっぱいです。加藤恵子さん、圧巻です。」「私、決めました。私も、お一人様メーカーになります。」
「一人で、何か作って、それを本当に好きでいてくれる人に、売りたい。私、名前も決めました。株式会社ふぎょぎょ。」「みんなを、驚かせたい。」
「素晴らしい。その情熱、僕もオタクだけど、仕事に関しては、同じような情熱を。」と、内気な小堺が、興奮して語りました。
すずめ、まずは事務員から始める
「津曲さん、私も、やがて独立して、お一人様メーカーやってもいいですか。」「いや、まあ、今回も、君が発明した岐阜犬が商品化されるわけだ。」
「まあ、もともと、センスはあるんだろうけれども、最初は、事務からだよ。」「はい、パソコン、勉強します。」
「いやいや、パソコン、できるんじゃなかったっけ。」。すずめは、顔色も変えず、津曲を見つめました。
半分、青い。130話ネタバレ、感想
すずめは、久しぶりに上京しましたね。津曲に案内されたところは、中学校の跡地です。子供が少なくなり、学校が統廃合されるケースが、増えましたね。
生徒がいなくなった学校を利用して、会社にする例が多くなりました。ベンチャーなどの小さな会社が、殆どです。
少ない開業資金で、会社を設立できるので、助かりますね。それに、いろんな業種が集まれば、コラボ商品も期待できますね。
いまあるものを組み合わせて、新しい商品が、開発される、発明されることも期待できますね。
すずめは、そんな新しい流れ、トレンドを知って、アイデアが湧き出すのでしょうか。
一方、律ですが、より子は、幸せな家庭を捨てて、出世に望みを見出した感じがしますね。律の愛情不足を見限って、地位や名誉に、切り替えたのでしょうか。
律は、結構、難しい、ある意味、問題のある性格、だったのでしょうか。律を理解できる人は、そんなに多くは、いないようですね。
半分、青い。130話キャスト
楡野 鈴愛:永野 芽郁
楡野 花野:山崎 莉里那
楡野 晴:松雪 泰子
萩尾 弥一:谷原 章介
萩尾 律:佐藤 健
萩尾 より子:石橋 静河
萩尾 翼:山城 琉飛
津曲 雅彦:有田 哲平
加藤 恵子:小西 真奈美
小堺:大窪 人衛
語り:風吹 ジュン