半分、青い。65話(第11週「デビューしたい!」)です。すずめとボクテは、ガーベラ賞の新人賞に向けて、秋風から、はっぱをかけられました。
すずめは、応募作品を変えようとします。ボクテは、他社の黒川と接触し、すずめに、あるお願いをしました。
すずめは、気軽に聞きますが、後で大変なことになりました。
半分、青い。65話キャスト
楡野 鈴愛:永野 芽郁
楡野 宇太郎:滝藤 賢一
楡野 晴:松雪 泰子
楡野 草太:志水 透哉
楡野 仙吉:中村 雅俊
秋風 羽織:豊川 悦司
菱本 若菜:井川 遥
小宮 裕子:清野 菜名
藤堂 誠(ボクテ):志尊 淳
月刊アモーレ黒崎 良平:古澤 裕介
語り:風吹 ジュン
半分、青い。65話ネタバレ、あらすじ
秋風塾では、秋風の指導により、次の取り組みが始りました。
裕子は、「5分待って」の連載を視野に入れた、新しいネームに取り掛かります。すずめは、「月が屋根に隠れる」、ボクテは、「女光源氏によろしく」を、それぞれ完成原稿にして、ガーベラ大賞新人賞に、応募します。
ボクテは、月刊アモーレの黒崎から、「秋風塾は、なかなかゴーをもらえないのでしょ」と、言われていました。
しかし、秋風は、作品がよければ、必ず通る。そして、掲載されると、言います。
ボクテは、黒崎と秋風の話を思い、心ここにあらずの状態でした。
ボクテと黒崎の密談
引用元:http://www.nhk.or.jp/hanbunaoi/
黒崎は、秋風が売れていると言っても、結局、ガーベラ大賞の新人賞に、応募しないといけない。それじゃ、一般の人と変わらないと、言います。
ボクテは、少しは口添えしてもらえる。現に、裕子は、デビューできたと、言います。
しかし、黒崎は、それは、たまたまで、すべては編集者に、権限があると、言います。
「僕に、任せてよ。僕は、高校時代のコミケから目を付けていた。金沢の鬼才と、呼ばれていた時から」
「そして、散英社みたいな大手、なかなかページが空くはずがない。その点、うちは違います。すぐに、ページが取れます」
「載せるに当たって、ちょっと条件付くかもしれないけど」
ボクテは、黒崎と、喫茶「おもかげ」で会って、話しをしていました。
ボクテ、目をそらす
「僕は、たとえ雑誌のカラーがあっても、それに会わせて描いたとしても、きっと、自分の味、個性がにじみ出てくると思うんです」
ボクテは、秋風に、考えを述べました。秋風は、頼もしいじゃないか、頑張れボクテと、励ましました。
応援を受けたボクテは、秋風から、目をそらしました。
ボクテ、電話を聞かれる
秋風ハウスで、ボクテが電話をしています。「ネタを変える?あっ、編集長が。神様の方、はい。はい、分かりました。間に合わせます」
電話の途中から、裕子が帰ってきました。ボクテが気付き、慌てて話を変えました。「はい。今そう言うの、間に合っていますんで」と、電話を切りました。
「何かね、投資信託の勧誘だって。そんなことやるお金、ないって言うの」と、ごまかします。
「ボクテ、焦るのは分かるけど、ここは、天国だと思うよ。秋風先生に守られて、教えられて」
「何、勘違いしているの裕子ちゃん。やだ、投資信託だってば」
ボクテは、そう言いながら、自分の部屋に、戻りました。
ボクテ、母からの手紙
ボクテには、金沢の実家の母から、手紙が来ていました。ベッドに横になり、読み返しました。
「誠さん、お元気ですか。今日は、折り入って、お話があります。お父さんの病気は、長引きそうで、なんとか藤堂呉服店を、あなたに継がせたいと、思っています。
あなたも、もう大人なんだから、いい加減ゲイとやらも、マンガとやらもやめて、家に戻ってきたら、いかがでしょうか。着物は、あなたも嫌いではないわけですし、いいお見合いの話もありますよ」
ボクテは、天井を見つめながら、言いました。「お母さん、漫画家は止められても、ゲイは、止められないんだよ。ゲイは、職業じゃないからね」
すずめ、作品を変える
中庭で、すずめが夜空を見上げています。ボクテが、やって来ました。
すずめは、満月が、屋根に隠れる様子を、見ていましたが、「アカン」と、言います。「なんにも、感じない。長く描いているうちに、月が屋根に隠れようが隠れまいが、どっちでも良いような気がしてきた。これは、アカン」
「秋風塾は、しぶといからね。長くやり過ぎるよね、1つの作品を。」とボクテが言うと、「応募作品を変えようかな」「前に描いていた、『一瞬に咲け』」と、すずめが言いました。
『一瞬に咲け』は、高校生のカメラオタクの女の子と、走り高跳びの男の子の話です。
ボクテが、折り入って頼みがあると、すずめに言いました。
数日前、ボクテは、黒崎と会っていました。「光源氏が女だったら」は、月刊アモーレの作風と違うと、黒崎が、原稿を返しました。
ボクテは、「神様のメモ」はどうかと、言いました。
ボクテ、¥神様のメモ」を貰う
引用元:http://www.nhk.or.jp/hanbunaoi/
ボクテは、「神様にメモ」を描かせてほしいと、すずめに頼みました。
「私は、別のものを描くからいいけど、先生何と言うかな」と、すずめが言いました。
ボクテは、あの作品が好きだから、自分で描いてみたいと、頼みました。すずめは、「いいよ。ボクテが描いたら、どうなるか、見てみたい」と、承諾しました。
「それが、そのまま、雑誌に載るようになってもいいかな」「あのネタ、あのアイデア、あのストーリー、僕にくれない。どうしても、いるの」
ボクテは、懸命になって、すずめに、お願いしました。すずめは、「いいよ。あげるよ」と、答えました。
草太、プロデューサーみたい
つくし食堂で、晴が、月刊ガーベラを見ています。「なかなか、うちの子のは、載らんな」と、言いながら、ページをめくります。
「行ってきます」「今日、ご飯いらないから」と、肩にセーターをかけた草太が、出かけます。「大学入ってからあの子、テレビ局のプロデューサーみたいな格好やな」と、晴が言いました。
『草太は、去年、名古屋の名前を聞いたこと、あるようなないような、大学に入学しました』
秋風、ドラマの研究
テレビドラマ「ロングバージョン」を、秋風が見ています。後ろから、菱本が、顔を寄せます。秋風は、ビックリし、「後ろに立つな」と、ゴルゴ13のように、言いました。
秋風は、ドラマを観て、研究していました。裕子の「5分待って」は、連載が決まれば、テレビドラマに、なるかもしれないと、秋風が言います。
ドラマの中で、2階から投げたスーパーボールを見て、本当に手元まで戻ることを知った秋風は、「えっ!」と、仰天しました。
すずめ、「一瞬に咲け」
引用元:http://www.nhk.or.jp/hanbunaoi/
リラクゼーションルームのホワイトボードに、「月が屋根に隠れる」の構成やエピソードを、ビッシリ書いています。
秋風が、ボードを前にして、唸っています。すずめが、立ち上がり、いきなり頭を下げました。応募作品を変更したいと、お願いしました。
「ずっと、先生にアドバイスをいただいたが、月が屋根に隠れたのがナンだって、突っ込みたい気持ちになってきました」
「これは、いけない。今は、別作品を描いてみるのも、方法ではないかと」「月刊ガーベラの読者層を考えた時、『一瞬に咲け』の方が、合っているのでは」
すずめは、ネームを見せました。秋風は、表紙だけを一瞬みて、「いいじゃないか」と、言いました。
すずめは、秋風のアドバイスで、”月・屋根”は、主人公が女から男になり、男から犬目線になった時、何かを見間違った気がしました。
秋風も「かもね」と言いました。それを聞いたすずめは、「かもねだって?」と言う、気持ちになり、秋風を睨みました。
すずめ、原稿が完成
すずめは、「一瞬に咲け」で、この勝負を掛けました。原稿提出日の4月24日に、花丸の印を入れます。
『ガーベラ大賞・新人賞の締め切りまで、あと10日。描いて、描いて、描きまくる』
そして、すずめは、服を着たまま、ベッドに倒れこみます。2日が過ぎ、5日が過ぎ、更に、3日が過ぎ、2日が過ぎました。
『そして、その日が来て、あとは、もう、運を天に任すのみ』
すずめの部屋の青いカーテンが、明るい青に変わっていきます。すずめは、ペンを置き、大きく背伸びをしました。
ボクテ、パクる?
菱本が、すずめの部屋の戸を叩きます。すずめが、眠気顔で戸を開けると、「パクられたわよ!」と、菱本が言いました。
すずめが、オフィスへ行くと、秋風が、「それを見てみろ」と、月刊アモーレを出しました。
真ん中くらいに、「奇跡の新人現る!!読みきり掲載!!」とあり、タイトルは、「神様のメモ」、作者は、「ボクテ」となっていました。
半分、青い。65話ネタバレ、感想
ボクテは、すずめからパクって、デビューしましたね。しかも、秋風を裏切って、草萌書房から出しました。
ボクテにも、事情はありましたね。父親が病気なので、実家に戻り、呉服店を継ぐよう、手紙が届きましたね。
だから、ボクテとしては、早くデビューをして、実績を付けたい、家に帰りたくない、という気持ちがあるのでしょうね。
裕子は、ボクテに、焦るなと言いましたが、何か気付いていたのでしょうね。
一方で、すずめは、さんざん「月が屋根に隠れる」を努力しましたが、指導する秋風も、何が何だか分からなくなったようですね。
すずめが、作品を変えたいと言った時、秋風もホッとしたようですね。
さて、すずめは、新規の作品で、デビューできるのでしょうか。ボクテは、破門になるのでしょうか。