半分、青い。138話(第23週「信じたい!」)です。すずめは、律が、起業を考えていることを知ります。
起業を勧める人もいますが、安定した生活を勧める人もいます。すずめはそんな時、菱松電機の平均年収を知りました。
毎日、南村のオフィスに通ってくる律に、すずめが、起業について厳しく言いました。
半分、青い。138話ネタバレ、あらすじ
すずめは、晴を見舞って、岐阜から帰ってきました。すずめは、カノを預けた律のアパートに行きます。そこで、シェアオフィスの申込書を見つけました。
律は、慌てて申込書を取上げます。「お前には、見られたくなかった。」「なんでや。アッ、律、起業するんか?」
「シェアオフィスへ来るんか。一緒に、働けるんか?」「お前、笛で呼ぶ気やろ。」「そんなことは、しない。」
「いつまでも あると思うな 笛とスズメ」と、スズメは、俳句を読みました。」
律、すずめのアプリソフトを試す
シェアオフィスで、律が、パソコンの画面を見ています。「お腹空いちゃった。」と、若い女性。「えー、お腹空いちゃったの答え、なんだろう。」と、律。
「アッ、カニ。カニ食べます?」。律のイケメン度は、5点の判定で、圏外でした。スズメが、開発した、「サルでもできる美人の攻略法」でした。
「これが、結構売れた。」と、すずめ。「いや、自分でも分かっとる。これでは、ダメなんや。お母ちゃんには、言えん。なんか、考えなアカン。」
麦、すずめのアパートに来る
引用元:http://www.nhk.or.jp/hanbunaoi/
すずめのアパートに、藤村麦です。「ごめんなさい、カンちゃんにも浴衣着せたら、喜んじゃって。お友だちに見せに行くって。」
「もうすぐ、帰ってきます。」「ううん、早く来すぎちゃった。」と、浴衣姿の麦。「いいんですか夏祭り、お泊りまで。」
すずめは、元住吉祥平の映画「かたつむりの嘆き」のチラシを見ました。「大手の映画会社は、自分のやりたいことと違ったらしくて。」と、麦。
「インディーズっていう、自主制作映画。一人でやっていくのは、大変だわ。すずめちゃん、尊敬する。」
麦、人生について語る
「若い頃は、自由自由って、そちらを向くけれど、歳とってくると、安定って、それだけで、ありがたいわよね。」
「でもね、祥平さん元気よ。頑張っている。人生って、一人だと間違っちゃうけど、その人がいたから、間違わなかった、って言うこと、あるんじゃないかな。」
「いつか、祥平さん、涼次の代わりに映画撮ろうとして。私、あの時傍にいたら、『違うよ』って、言ってあげられたんじゃないかなって、思うんだよね。」
しみじみと語る麦を、すずめは、見つめました。
律、より子の再婚を語る
律のアパートで、正人が、料理をしています。「うそー。」と、正人。「いや、ほんと。籍入れるらしい。」と、律。
「アメリカへ来てくれて、まあ半年一緒にいて、でも言葉も通じない、友達もいない。結局、半年で翼を連れて帰って。」
「めぐり合ってしまったのでしょ。」「より子さん、再婚か。」「まあ、いいさ。幸せになってくれれば。俺も、頑張るよ。」と、律は、事業計画書を見ました。
すずめ、菱松電機の平均年収を知る
引用元:http://www.nhk.or.jp/hanbunaoi/
「ネット通販しようと、思うんですよ。」と、すずめがパソコンを見ながら言います。「イケメンになれるための99のレッスンを。」
「うん、そうね。この手は、ネット通販に向いているかも。」と、恵子。
インターネットで、情報を探していたすずめは、「いまの年収で満足していますか?」というサイトを見つけました。
すずめは、気になって、クリックしました。サイトには、「一流企業年収ランキング」のデータ一覧がありました。
菱松電機の平均年収は、806万円でした。「見てしまった。」と、すずめ。「ずーっとこれが、定年まで保障されるって言うことだよ。」と、恵子。
恵子、一人メーカーは保障のない仕事
「グリーングリーングリーンなんか、売れているときはいいけど、注文が入らなくなったらどうする。ジ・エンド。」
「実は、最近、横ばい。右肩下がりになっていく、と思うと、夜も眠らない。お一人様メーカーなんて、なんの保証もない仕事。」と、恵子。
「タフさがないと、やっていけないよ。お互い、タフになろう。」「くじけそうになったら、これを見て!」と、恵子が、グリーンの垂れ幕を下ろします。
垂れ幕には、「グリーンパンは絶対成功する!」と、書いてありました。
恵子、疑うより信じた方がいい
引用元:http://www.nhk.or.jp/hanbunaoi/
恵子は、パンフレットも見せます。「幸せのパン グリーンパン」です。「えっ、不味そう。」と、すずめ。」
「私、思うんだよ。疑うより、信じた方がいいって。」「グリーンパンは、売れる。きっとみんな、喜んでくれる。そう信じることが、力になるはず。」と、恵子。
「ああやって、バチッと書くといいよ。不安になりそうな時に、シャキッとなる。」「じゃあ、私も書いていいですか。」
すずめは、垂れ幕に文字を書きました。
律、南村のオフィスに通う
「ところで、暑くない?エアコン効いている?」と、恵子。
律が、南村のオフィスで、3Dプリンターを見ています。「おお。」立体のものが、みるみる出来ガっています。
「萩尾、ここで起業するなら、いつだって、このプリンター使っていいからな。」と、南村。
すずめと恵子は、南村のオフィスにいた律に、エアコンを直してもらいます。
律、恵子のオフィスのエアコンを直す
引用元:http://www.nhk.or.jp/hanbunaoi/
律は、恵子のオフィスで、エアコンを調べます。その時、グリーンの垂れ幕が、目に入りました。「お母ちゃんのオペは絶対成功する100パーセント」と、書いてありました。
エアコンから、冷たい風が、出るようになりました。「さすが、律。」「でも、毎日、熱心ね。南村さんとこ、通っているの?」と、恵子。
「いや、これで、ここ離れたら、また普通のサラリーマン勤め、続けそうな自分が、怖いんで。」。そんな律を、すずめは、見つめました。
すずめ、律に起業を辞めるよう言う
引用元:http://www.nhk.or.jp/hanbunaoi/
ラーメンカフェで、すずめと律が、夕食を食べています。「もうちょっとで、何か作るものが、浮かぶ気がする。」と、律。
「そんなに、会社がイヤなんか?誰か、嫌いな人でもおるか?」「別にないけど。」「だったら律、悪いことは、言わない。やめとけ。」
「ここは、楽しそうに見えるかもしれん。でも、自分で作ったものは、自分で売らなアカン。」「私は、何も捨てるものがない。」
「律は、菱松におった方がいい。大企業を捨てる意味が分からん。」「南村さんだって、恵子さんだってやっとる。」と、律。
「律には、向いとらん。律には、看板があった。西北大学、京大の大学院、菱松電機。律は、看板に守られて生きとる。看板をなくしたらアカン。」
「私は、律が、心配で言っとる。ワコおばさんの時も、眠れんかった。律は、精神的にも弱い部分がある。」「黙れ。人の心の中に、土足で踏み込んで来るな。」
律は、出て行きました。すずめは、律の後姿を見つめました。
半分、青い。138話ネタバレ、感想
律が、起業するかどうかの問題ですね。確かに、自分に合わない仕事を続けるのは、苦しいですね。
なにも、能力が無ければ、諦めるしかありません。しかし、律のように、優秀で、ロボットのある分野を極めたような人は、かなり苦痛ですね。
ただ、すずめが実感しているように、一人で起業して、生活できるようになるには、能力だけでは、叶いません。
発明は出来ても、製造することや販売すること、経営することは、また、別問題ですね。だから、一般的には、麦の言うように、安定を求めますね。
しかし、それでも、何かやりたい、と言う押さえられない想いが捨てられないときは、他の人も羨む安定が、本人にとっては、不幸になりますね。
さあ、律は、どう決断するのでしょうか。すずめは、よき理解者となり、応援するのでしょうか。どっち、どっちどっち。
半分、青い。138話キャスト
楡野 鈴愛:永野 芽郁
楡野 花野:山崎 莉里那
萩尾 律:佐藤 健
津曲 雅彦:有田 哲平
加藤 恵子:小西 真奈美
朝井 正人:中村 倫也
藤村 麦:麻生 祐未
南村:山崎樹範