半分、青い。143話(第24週「風を知りたい!」)です。すずめは、カノを連れて、岐阜に帰りました。
晴は、5年生存率は50パーセントと、言われました。しかし、晴は、毎日が嬉しくて、幸せ病だと、言いました。
一方、律は、そよ風を作ることで苦闘しています。渦のない風が、出来ません。そんな時、すずめは、晴の押入れから、モアイ像を見つけました。
モアイ像と扇風機を交互に見つめる中、すずめに、あるアイデアが閃きました。
半分、青い。143話ネタバレ、あらすじ
すずめとカノが、ふくろう町に帰ってきました。カノは、嬉しそうに、つくし食堂の入り口を開けます。
「ただいま。」と、カノが、大きな声で言い、走って中に入ります。「ああ、ジイジ。」と、宇太郎に飛びつき、高く抱き上げてもらいました。
「お帰り、カンちゃん。」。宇太郎も草太も、笑顔になりました。
晴、すずめとカノが戻り喜ぶ
布団の上に、座っていた晴にも、カノの声が、聞こえました。「帰ってきよらした。」と、晴も、笑顔になりました。
晴は、急いで鏡の前に行き、髪を整えました。そして、晴は、落ち着かず、そわそわしています。廊下に、足音が聞こえました。
晴は、慌てて布団に戻り、横になります。「お母ちゃん、ただいま。」と、すずめが襖を開けました。「お帰り。」と、晴が寝たままで言います。
「あんたの足音は、分かる。バタバタしとる。」と、晴が起き上がります。
晴、そよ風扇風機を催促する
晴は、扇風機のスイッチを入れました。「何や、扇風機使っとるんか。」「あんた、まだ、そよ風の扇風機、できんかね。」
「お母ちゃん、そう言うのは、アカン。子供が勉強やろうとする時に、宿題やりなさいと、言うのと一緒や。」「そうか、悪かったね。」
すずめは、子供のように、専横雨季に向かって、「あー。」と、声を出しました。すずめの声が、反響するように、聞こえました。
晴、いま幸せ病や
引用元:http://www.nhk.or.jp/hanbunaoi/
「最初、7割と言われてな。それが、半分やった。5年生存率っていうやつや。」「お母ちゃんは、絶対生きる。私が、そうする。」
「ありがとう。あんた、そう言うと思っとった。でもな、確率は、どうでもええな。いま生きとるってだけで、幸せな気分や。」
「お母ちゃんな、最近、幸せで幸せでしょうがないんや。朝が来るだけで、嬉しい。楽しい。幸せや。どんな時も、キラキラして思える。」
「お母ちゃん、いま、幸せ病や。」と、晴は、ゾートロープを取りました。
晴、私の人生が愛おしい
「あんた、9歳の時、片耳、聞こえんようになった時、これ作ってくれて。雨の日の、遠足の朝に、言いよらした。」
『「お母ちゃん、面白い、半分だけ雨降っとる。」「すずめの左側は、いつだって、晴やね。」「半分、青い。」と。』
「うん、半分、青いって、あの時、思ったの。」「なんや、ステキやな。あんたが、教えてくれたことや。」
「そりゃ、お母ちゃん、ガンになって良かったとは思えん。ほやけど、今まで見えんかった景色が、見えてくる。半分、青いっていった、あんたみたいに。」
「これが、私の人生や。ほう、思うと、どんな大変なことがあっても、愛しいな。」と、晴は、すずめの肩に、もたれかかりました。
並んで、もたれかかった二人の頬に、涙がこぼれました。
カノ、千匹カニをを持ってくる
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「はあ、凄いな、カニの千羽鶴か。いや、千匹カニか。」と、宇太郎が、カニで折られた千羽鶴を持ち上げました。
カノは、千匹カニをもって、晴の部屋に行きました。「バアバ、バアバ。」と、部屋の前で、呼びます。「あっ、誰か来た。」と、晴が、嬉しそうです。
「だーれだ。」カノは、廊下に座り込みました。「カンちゃん。」と、晴。「あたりー!」と、カノが、襖を開けて、飛び込んできました。
「バアバ!」と、カノは、晴に抱きつきました。
律、風呂にも入らず考える
「うーん、うーん。」律が、ラーメンカフェで、唸っています。律は、開いた本を顔にかぶせ、イスにもたれています。
「ちょっと、大丈夫。」と、津曲。「頭から、煙が出そうなんだけど。」「何としても、この渦がダメなんです。」
「渦のない扇風機を考えています。脳細胞、全部使って。」「なに、なに。」と、津曲が寄ってきます。
「アッ、俺いま臭いです。4日もフロに入ってない。」。津曲は、慌てて、鼻を手で塞ぎました。
「なんとしても。」と、律は、頭を掻きむしりました。
扇風機の風そのものを変えたい
「羽根、羽根がじゃまなんです。羽根が回るってことは、渦が出来るってことなんです。そればもうダメなんです。」と、ぐちゃぐちゃ頭の、律が、悶えました。
「イギリスかどっかで、羽根のない扇風機を出したよね。」と、津曲。「あれは、自然の風とは、ほど遠い。もっと強い風を出そうとしている。」
「彼らは、扇風機の形を変えようとしている。我々は、扇風機の風そのものを変えようとしている。」
律、『千本ひまわり』知っている
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「えー、これを中学生の息子さんが。スゴイっすね。」。営業が終わったラーメンカフェで、律が、スマホを見ています。
津曲のスマホに、修次郎の作った「神様に似ている」が流れています。「こういうの知ってた?」と、津曲。
「知ってますよ。『千本ひまわり』とか。」「でもなあ、あいつマスクしてんだよ。いつか、取ってくれるといいんだがな。」
律、風を作りたい
「萩尾君、子供とかいないの?」「いますよ。小学4年ですかね。元嫁と大阪に。」と、律は、スマホの写真を見せました。
「でも、律君優しそうだから、時間かかりそうだね。元奥さん、忘れてないでしょ。男は、ずっと、忘れないよね。」
「僕は、元奥さん、未練とかと違うけど、頑張ったのに、上手くいかなかったなと、いう思いは強いです。まさか、すぐ再婚されるとも、思っていなくて。」
「風は、いいですよ。ただ、風だから。風、作りたいです。」「応援するよ。そよ風の扇風機。俺に出来ることがあったら、何でも言って来いよ。」と言い、津曲は、豪快に笑いました。
すずめ、田辺の言葉に風が閃く
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すずめは、廉子と仙吉の写真に手を合わせました。すずめは、晴の部屋の片づけを手伝います。
押入れに、ダンボール箱をしまいます。「アッ。」と、すずめは、押入れの奥にあるものを見つけました。
「お母ちゃん、何やこれ。」と、モアイ像を取り出します。「それ、健人の新婚旅行のお土産。しばらく飾っとったけど、どうもな。」
「これ、思い出す。」と、すずめは、田辺の顔が浮かびました。「風はね、柔らかくなるんだよ。壁に当てると。」と、田辺が言いました。
「アアッ。」と、すずめは、モアイ像と扇風機を見つめます。「これや。」と、閃きました。
半分、青い。143話ネタバレ、感想
やはり、ガンなどの大病に罹り、手術した後は、想いが変わるのでしょうね。元気なときは、毎日、朝を迎えることは、当たり前です。
特に、考えることも無いでしょうね。普通のことですから。でも、命があるか、ないか、の経験をした後は、朝が来るだけで、嬉しい、楽しい、幸せと、感じるのですね。
病気は、辛く、苦しいでしょうが、その反面、晴さんのように、人生を愛おしく思えることも、あるのですね。
さて、そよ風扇風機ですが、どうやら、羽根なし扇風機ではないようですね。それとは、間逆の扇風機を目指しているようです。
すずめは、その最大の難関のヒントが、閃いたようですね。モアイ像恐るべし、ですね。そのアイデアを、商品化できるのでしょうか。
それと、律の「千本ひまわり」、「千本桜」じゃねえ、と話題になっていますね。
半分、青い。143話キャスト
楡野 鈴愛:永野 芽郁
楡野 花野:山崎 莉里那
楡野 宇太郎:滝藤 賢一
楡野 晴:松雪 泰子
楡野 草太:上村 海成
楡野 里子:咲坂 実杏
楡野 大地:田中 レイ
萩尾 弥一:谷原 章介
津曲 雅彦:有田 哲平
朝井 正人:中村 倫也